
国道58号沿いの事務所で、工務店の社長さんに言われました。「うち、ホームページはもうあるんですよ。それでも、最近は電話が減った気がする」。私は、すぐに「作り直しましょう」とは言いませんでした。まず聞いたのは、「お客様は、いま何を見てからうちを選んでいますか」でした。
私はホームページ制作会社なのに、最近はホームページ以上にGoogleマップを重視しています。その理由を、正直に話したいと思います。沖縄県内でホームページ制作を検討されている経営者の方や、店舗オーナーの方に向けて、現場で18年見てきた変化を書きます。
昔は、ホームページが会社の玄関だった
2008年に宜野湾市伊佐で沖縄ホームページ制作工房WEBCRAFTSを始めた頃、検索結果からホームページへ入る人が多かったと記憶しています。社名で調べる。業種と地域名で調べる。そこで営業時間や料金を確認して、電話する。私にとって、ホームページは会社の玄関でした。
当時の相談も、だいたい「ページを作りたい」「古いので直したい」でした。作れば終わり、というわけではありませんでしたが、入口はサイト側に集まっていました。私も、HTMLの整理や問い合わせフォームの設計に多くの時間を使っていました。
宜野湾の飲食店の社長さんが、当時こう言っていました。「ホームページがあれば、あとは口コミでなんとかなる」。今振り返ると、半分正しくて、半分は時代が変わった、という感じです。口コミは今も大事です。ただ、口コミが載っている場所が、サイトの中だけではなくなりました。私は、その変化を現場で実感しています。
いま起きている変化
最近は、検索の画面が変わりました。社名や「宜野湾美容室」のように調べると、いきなり長い記事が出るより先に、Googleマップのピンが目に入ります。星の評価、口コミ、営業時間、写真、AIによる概要のようなまとめも、先に表示されるようになりました。
お客様は、ホームページを全部読む前に判断を始めています。「今開いているか」「口コミはどうか」「写真で雰囲気がわかるか」。ここで離れるか、残るかが決まる場面が、私は増えたと感じています。
ホームページが消えたわけではありません。ただ、順番が入れ替わった。私は、その現実を正面から見たうえで、制作の話をしたいと思っています。
スマホで調べるお客様は、私の観察では、10秒もかけずに去ることがあります。地図の写真が古い。営業時間が「定休日不明」になっている。電話番号や予約方法が見つけにくい。ここで止まると、せっかく作ったホームページまで届きません。私は、制作会社として、この順番を無視するのはもったいないと感じています。
最近は、検索結果の上にAIによる概要のような文章が出ることもあります。そこには、公式サイト、Googleビジネスプロフィール、口コミ、外部サイトの情報が混ざって見えることがあります。どの情報が使われるかを私たちが完全に決められるわけではありません。ただ、情報が古いままなら、古いまま読まれる可能性があります。
だから、ホームページの文章だけを整えても足りない場面が増えました。
私はここを、制作会社としてかなり気にしています。
宜野湾で実際に感じること
私の周りでも、業種を問わず同じ傾向があります。飲食店のオーナーさんは、ランチ前に地図で混雑を想像します。美容室は、予約の前に写真と口コミを見ます。学習塾は、保護者が営業時間とアクセスを地図で確認します。病院やクリニックは、休診日の食い違いがないか、地図と公式サイトを見比べる方が増えています。工務店やリフォーム屋さんは、施工事例の写真が地図上に載っているかどうかで、第一印象が変わる。そう聞きます。
大山の商店街でも、真志喜の事務所街でも、那覇から車で来るお客様でも、最初の接点は地図側に寄っていることが多いです。私は、宜野湾に限った話ではなく、沖縄県内の中小企業全般の変化だと捉えています。
飲食店なら、営業時間と駐車場を見ます。
美容室なら、店内写真と口コミを見ます。
学習塾なら、保護者の方が場所と開いている時間を確認します。
病院なら、休診日や電話番号を見ます。
工務店なら、施工事例の写真や会社の実在感を見ます。
どの業種でも、最初に見られる場所がホームページだけではなくなりました。これは、良い悪いの話ではありません。お客様の行動がそうなっている、というだけです。
ホームページとGoogleマップは、役割が違う
私がホームページとGoogleマップをセットで考える理由は、単純です。ホームページは、会社の土台です。料金の条件、事業内容の詳細、採用情報、お問い合わせの正式な流れ。ここに置くのが向いています。
一方、Googleビジネスプロフィール(地図上に表示される店舗・事業所の情報。通称GBP)は、入口です。お客様が最初に踏む段差が、だいたいここです。どちらか片方だけ整えても、穴が残ります。サイトだけきれいで、地図の営業時間が古い。地図だけ頑張って、公式サイトの料金表が見つからない。私は、この食い違いを直す仕事に、最近は時間を割いています。
相談のとき、私は次のような表を勧めることがあります。3箇所で答えが違う行が、その週の優先です。
| 項目 | 公式サイト | Googleビジネスプロフィール | |
|---|---|---|---|
| 営業時間 | |||
| 料金の目安 | |||
| 予約・問い合わせ |
印刷して二人で埋めるだけで、話がデザインの好み争いから降りてきます。私は、ここがそろってから、見た目のリニューアルを語りたいと思っています。
学習塾の相談では、保護者の方が地図と公式サイトで営業時間を見比べる、と塾長の方からよく聞きます。悪気はない。年末年始の短縮を地図だけ直し忘れた、といった小さなズレが、信頼を削りやすい。私は、デザインより先に、こういう行を1つ減らす方が、経営者の負担は軽くなると思っています。
ホームページは土台です。
Googleマップは入口です。
InstagramやLINEは、日々の声かけです。
この3つが別々のことを言っていると、お客様は迷います。社内の人も迷います。制作会社、SNS担当、現場スタッフがそれぞれ別の資料を見ていると、どこかで食い違います。
だから私は、ホームページ制作の相談でも、最初にGoogleビジネスプロフィールを見ます。地図を見ずにサイトを作るのは、店の入口を見ずに看板を作るようなものだと感じるからです。
AI検索時代との関係
最近は、ChatGPTやGoogleの検索結果上部のAIまとめなど、人工知能が回答を組み立てる場面が増えました。私は、魔法の道具だと思っていません。ただ、お客様の行動と同じで、AIも複数の情報源を見比べます。
そのとき効いてくるのは、ホームページ、Googleビジネスプロフィール、SNS。この3つが、同じ答えを返しているかどうかです。営業時間がサイトでは9時開店、地図では10時開店、Instagramでは「要確認」。こういう状態だと、人間もAIも、どれを信じればいいか迷います。私は、これを情報の不整合と呼んでいます。
構造化データ(HTMLの裏側に、住所や組織名を機械が読み取りやすい形で書く整理)や、正のURL(社内で正と決めた公式の案内ページ)といった話は、難しく聞こえるかもしれません。根っこは同じで、嘘のない案内を一本化することです。私は、官公庁や自治体のサイトを長く手がけてきたからこそ、地元の店舗でも同じ順番で整えたいと考えています。
官公庁のサイトでは、住所、部署名、窓口、申請方法、締切が違っていると大きな問題になります。
地元のお店でも、本質は近いです。
営業時間、予約方法、料金、駐車場、キャンセルの扱い。これが場所によって違うと、お客様は不安になります。AIが要約するときにも、正しい情報を拾いにくくなります。
AI検索時代だから特別なことをする、というより、基本情報をきちんとそろえる。
私は、そこから始めるのが一番強いと思っています。
私が考える理想形
高額な代行費を払い続けるのではなく、必要なところだけ専門家が支援し、最終的には自分たちで運用できる状態を目指す。私は、その考え方を大切にしています。
GBPの更新を、ずっと外注に任せきりにすると、台風で臨時休業にしたのに地図が古いまま、といった事故が起きやすいです。沖縄の店にとって、季節ごとの営業変更は当たり前の運用です。誰が、いつ、何を直すか。ルールが残らないと、地図はすぐに古くなります。
私は、代行そのものを否定しているわけではありません。立ち上げや、停止されたプロフィールの復旧、写真やカテゴリの整理など、最初の設計は専門家の手が要る場面があります。ただ、毎月の更新まで全部遠隔に任せて、社内に何も残らない。その形は、長い目で見ると弱いと感じています。
私が考える理想形は、こうです。
最初に、専門家が現状を見ます。
ホームページ、Googleビジネスプロフィール、Instagram、LINE、予約ページを並べます。
どこに食い違いがあるかを出します。
そのうえで、社内で直せるものと、専門家が見るべきものを分けます。
たとえば、台風時の営業時間変更は、お店の人が直せる方が早いです。新しいサービスページの追加や、構造化データの整理は、制作側が見た方が安全です。口コミ返信の方針は、一緒に型を作っておくと運用しやすくなります。
全部を抱え込むのではなく、必要なところだけ支援する。
最後は、自分たちで運用できる状態へ近づける。
私は、その方が沖縄の小さな会社や店舗には合っていると思っています。
写真も、入口の一部です。工務店なら現場の写真、飲食店なら料理と店内、美容室なら仕上がり。地図上の一枚が、ホームページのトップより先に見られることは珍しくありません。私は、週に一度、店内の様子を一枚足すくらいの運用が、過剰でもなければ、続けやすいと考えています。売り込み文より、事実の写真の方が、お客様には伝わりやすいです。
私が正直に書いておきたい限界
地図を整えたからといって、明日から予約が倍になる、とは私は言いません。業種も立地も、お客様の動きも日々変わります。私が約束できるのは、公開案内の品質と、更新のルールが社内に残ることまでです。それでも、入口を直すことは、ホームページへの投資をムダにしないための土台になる。私は、そう考えています。
ホームページ制作会社が地図を語る理由
まとめます。私がホームページ制作会社なのにGoogleマップを重視する理由は、お客様が先にGoogleマップを見る時代になったからです。ホームページとGoogleマップは別物ではなく、今は同じ情報インフラとして考える必要がある。私は、そう捉えています。
ホームページだけ作っても、集客は難しくなった。それは、サイトが不要になったという意味ではありません。入口が増え、判断が早くなったという意味です。私は、制作の現場で、その順番を無視したくないと思っています。
宜野湾の社長さんや店舗オーナーの方で、地図の表示や口コミ、営業時間の食い違いが気になっている方は、Googleビジネスプロフィール運用支援 に、私たちの考え方と支援内容をまとめています。いきなり大きな契約の話をしません。まず、表一枚の突合からでも構いません。
Webサイト制作・ホームページ制作 と地図を別々に発注すると、案内がずれやすくなります。私は、18年の現場で何度も同じ型を見てきました。関連する整理は 沖縄ホームページ制作工房WEBCRAFTSのブログ にも書いています。
「何から手をつければいいか分からない」だけで十分です。沖縄県内は宜野湾の事務所でお話しできます。オンラインでも大丈夫です。お問い合わせ・無料相談 から、今の状況をそのまま送ってください。
この記事を書いた人
私は沖縄県宜野湾市伊佐で、沖縄ホームページ制作工房WEBCRAFTSを運営しています。エンジニアとして30年ほどの現場経験があり、官公庁や自治体のWeb・システムをプロジェクトマネージャーとして担当してきました。経歴の詳細は、すずきたかまさ(鈴木孝昌)プロフィールをご覧ください。
Web制作からSNS運用・SEOまで、エンジニアの視点で成果を生み出す設計を支援します。
沖縄ホームページ制作工房WEBCRAFTS 代表:鈴木孝昌 沖縄県宜野湾市伊佐2-20-15 伊佐ビル2F (c) 2012-2026 WEVA. All Rights Reserved.